台湾の蒸し暑い夏を乗り切る方法
台湾での生活は多くの面でまさにパラダイスですが、最大の難関としてよく挙げられるのが暑さです。2022年には、台湾で41.4度という最高気温が記録され、島国特有の高湿度も相まって、特に台北は猛暑に包まれます。
ですから、台湾に来たばかりの人は、この高温多湿にどう対処するか、長期的な対策を立てることが大切です。この記事では、そのためのヒントや対策を紹介します。
知っているかもしれない事実
台湾は、島の最南部を除いて亜熱帯気候に属していて、夏は長く暑いです。4月から10月まで続くこともあり、一番暑いのは7月です。台北市や新北市といった人口密集地では、平均気温は33度ですが、ヒートアイランド現象や蒸し暑さのせいで、それ以上に暑く感じることもあります。
もっと簡単に言えば、汗をたくさんかくってことです。近くのコンビニに行くだけでも、MRTの駅まで通勤するだけでも、ランチに外へ出るだけでも、汗びっしょりになるかもしれません。
この記事では、そんな台湾の夏を少しでも快適に過ごすためのヒントを紹介します。
適切な服装
暑さをしのぐには、その日の服装を考えることから始めましょう。コットンやリネンなど、軽くて通気性の良い素材や、湿気を吸収して発散する素材を選ぶのがベストです。
台湾の大手ブランドや世界的なブランドも、体をできるだけ涼しく保つためにデザインされたアイテムをたくさん出しているので、ぜひ探してみてください。通気性の良い靴(雨が降っていないとき)も、足を快適に保つのに最適です。
日差しが強い日には、多くの人(特に女性)がUVカットの日傘を持ち歩いて、日焼けを防いだり、広い場所で身を守ったりしています。
適切なルートを計画しよう
外出するときは、デパートや地下道、木が多い公園など、冷房が効いている涼しい場所で過ごす時間をできるだけ長くして、移動ルートをしっかり計画しましょう。
歩くときは直射日光を避けるために、日陰が多いルートを選ぶのがポイントです。日陰を探しながら、コンビニやドラッグストアで冷たい飲み物や保冷剤を買って、顔や体を冷やさないようにしましょう。
特に台北のような都市では、地下鉄やバス路線がしっかり発達していて、どこへでも行けます。
個人的な経験では、バスは混雑が少なく、エアコンがフル稼働しているので、揺れはあるもののとても涼しくて快適なので、おすすめです。
水分補給、水分補給、水分補給!
暑いときは、汗をかくので水分補給が欠かせません。
夏になると、街中のほとんどの人が、至る所にあるドリンクスタンドで何かしらの飲み物を買って喉を潤しています。バブルミルクティーが好きな人もいれば、他にも無限に選べる飲み物がありますが、プロのコツとしては、砂糖は少なめに(通常50%でもかなり甘いことが多いです)、氷は少なめに(すぐに飲み切らない場合は、飲み物が薄まらないように)するのがおすすめです。
その他にも、スターフルーツジュース、ココナッツジュース、サルサパリラ、漢方茶など、体内の熱を和らげる効果があるとされる飲み物もいくつかあります。
水がお好みでしたら、自宅からマイボトルを持ち歩くのもいいですね。
ただし、台湾では水道水はそのまま飲めないので、多くの家庭ではフィルターを使ったり、沸騰させてから飲んだりしています。マイボトルを持参する利点は、MRT駅や観光地には給水機があることが多いので、そこで水を補給することもできます。
自分へのご褒美
「果物の王国」としても知られる台湾の代表的なデザートといえば、やっぱりマンゴーかき氷です。マンゴーが旬を迎える夏には、この爽やかなデザートがさらに美味しくなります。
かき氷にタピオカ、煎茶ゼリー、ピーナッツ、タロイモなどをトッピングしたデザートもあり、マンゴーが苦手な人にもぜひ試してみてください。
暑さで食欲が落ちているときは、汗だくにならずに食べられる冷たい料理もたくさんあります。凄く人気なのは、台湾冷麺(冷やし中華に似ている)で、ゴマペースト、醤油、ニンニクを混ぜたタレをかけ、キュウリの千切りを添えたものが定番です。少し辛いのが大丈夫なら、チリソースをひとさじ加えるとさらに風味が増します。
もう一つ意外な選択肢は「鍋」です。台湾にしばらく滞在したことがあれば、どこにでも鍋屋があることに気づくはずです。
台湾人が鍋料理好きなのは有名ですが、台湾では夏が長いにもかかわらず、一年中鍋料理を楽しめます。食べ放題のお店では、食事の最後に有名ブランドの高級アイスクリームを思う存分楽しむこともできちゃいますよ。
もっと知りたいこと
それでも暑さが我慢できない時は、涼しくなるグッズがたくさんあります。中でも一番手軽なのは、どこでも涼しい風を送ってくれる電池式の携帯扇風機を使ってみることです。
他にも、冷却ミストや冷却スカーフ、携帯型や装着型のエアコン、冷却パッチ(発熱時におでこに貼るタイプ)、さらにはミストが出る傘など、いろいろあります。
とはいえ、暑さをしのぐ一番の方法は、やっぱりエアコンの効いた室内で、冷たい飲み物を楽しむことに尽きますね。
おまけ:就寝中の蚊に刺されにくくする方法
- 強力な蚊取りラケットを購入し、その使い方をマスターする。
- 寝る前の数時間、寝室で電撃殺虫器を使う(ドアは閉めておく)。
- 誘引捕獲装置を設置し、蚊を誘引して感電させる。
- 蚊取り線香を購入し、よく開ける窓の周りに置く。
- 蚊帳を吊る。